世界の人口は70億人を突破したが、世界で利用されている携帯電話も52億台に達している。1人で数台の携帯電話を使う人もおり、正確には把握できないが、人類の2人に1人は携帯電話を保有しているとみていい。これほど世界に普及したエレクトロニクス製品は史上初めてだろう。今年も15億台超の携帯電話端末が販売される見通しだ。 その携帯電話端末市場で今、激しい戦いが繰り広げられている。戦争は3つの局面で戦われている。ひとつは、アップルのiPhoneに代表されるスマートフォンが従来型の携帯電話(ノーマルフォン)の市場を侵食する「スマホvs.ノマホ」の戦い。2つ目は、スマートフォンの市場をめぐるアップルのiPhoneとアンドロイド(Android)勢を中核とする非アップル勢の「i・A戦争」。3つ目は、従来型のノーマルフォンの市場での中興通訊(ZTE)、華為技術など中国勢の台頭に伴う、ノキアなど先進国メーカーと中国メーカーの戦いだ。
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