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「訪中」は金正日の焦りか
2010/09/01
ジャーナリスト
朝鮮半島情勢は3月の韓国哨戒艦沈没以降、米国、韓国、日本という西側勢力と、北朝鮮に配慮する中国、ロシアの旧東側勢力の対峙という冷戦構造の復活を思わせる対立構造が顕在化した。特に、黄海での軍事演習をめぐり、米国と中国が激しいヘゲモニー争いを展開し、朝鮮半島を取り巻く厳しい現実を見せつけている。カーター元米大統領の訪朝で、情勢は対話局面へと動くかに見えた。だが、金正日(キム・ジョンイル)総書記は訪朝したカーター元大統領と会談せずに突然訪中し、中国重視の姿勢を明確にした。そして、北朝鮮は9月上旬の朝鮮労働党代表者会の開催で後継体制へ向けた党の再整備を目指す。めまぐるしい動きの背景にある実相を、ひとつずつ解析していこう。米韓両国は当初、哨戒艦が沈没した黄海で6月に大規模軍事訓練を実施する計画を立てたが、国連安全保障理事会での対応を見極めるために7月に先送りした。黄海での米韓合同軍事演習には北朝鮮は…
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