エッセイ・レポート
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行き先のない旅(82) フランスを沸かせた平田オリザの「買収劇」
日本を代表する劇作家平田オリザ氏の演劇を、リヨンで見る機会があった。「鳥の飛ぶ高さ」というタイトルのこの作品は、ハイテク温水洗浄機能がついた便器の日本企業「猿渡商会」が、企業に買収を仕掛けられるストー…
【インタビュー】イ・チュンニョル(映画監督) 「牛の鈴音」が韓国に呼び覚ましたもの
大きな出来事もない静かなドキュメンタリー「牛の鈴音」が二〇〇八年、韓国で社会現象となり、国際映画祭で数々の賞に輝いた。登場するのは、痛々しいほどに老いた一頭の役牛(韓国では仕事牛と呼ぶ)と、無口で偏屈…
【インタビュー】ラモーナ・ディアス(映画監督) イメルダ・マルコスという謎
好きと嫌いにかかわらず、目の離せない人物というのが世の中にはいる。イメルダ・マルコスもその一人。一九八六年「ピープルズ・パワー」で国を追われるまで二十年間、フィリピン大統領夫人として権勢を振るった伝…
「デジタル」「3D」で映画ビジネスはこう変わる
技術革新の成果というよりも、要は経済効率の問題。「新兵器」によって、映画業界は伸び悩みからの脱却を図れるのか。 最近、「デジタル」「3D」といった言葉が映画広告に大書されることが多くなってきた。作品の…
イタリア産楽器「投資対象」としての価値
過去の名品の数は減り続けるが、購入希望者は増える一方。「現代の名匠」が造る新品も“大化け”の可能性があるのだという。[ローマ発]米国の証券大手メリルリンチが六月に発表した調査結果によれば、日本には昨年…
カレント・アネクドーツ 「キング・オブ・ポップ」の死
1984年、バンコクのカフェで、マイケル・ジャクソンのミュージックビデオ「スリラー」が上映された時、タイの若者が戦慄し、総立ちになったのを覚えている。狼男に変身したり、ゾンビと踊る奇抜さ、歌や踊りの…
マイケル・ジャクソン「幻の日本公演」の舞台裏
マイケルの死でロンドン公演は露と消えた。だが、実は日本でも東京ドーム公演に向けて水面下での動きがあった――。「遅れて悪かった。今、マイケルのサインを取ってきた。これで、ロンドンからのスタートが決まった…
ギリシャ人外交官が集めた江戸浮世絵師たちの名品
ギリシャのコルフ・アジア美術館から、日本美術の収蔵品がごっそり運ばれてきた。 江戸東京博物館で九月六日まで開かれている「写楽 幻の肉筆画 ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより」。鈴木春信に…
【インタビュー】野田秀樹(劇作家) 演劇が取り戻させる「考える」という豊かな時間
日本には千三百近い公立の劇場、ホールがある(二〇〇八年時点)。その中に都立の劇場がいくつあるかご存知だろうか。 答えは一館。池袋にある東京芸術劇場(以下、芸劇)のみなのである。しかもこの芸劇、十九年…
行き先のない旅(74) 映画では描かれなかったココ・シャネルの「嗅覚」
フランス映画界は、ちょっとした「シャネルブーム」のようだ。劇的な生涯を送ったファッションデザイナー、ココ・シャネル(一八八三―一九七一)の生涯を取り上げた映画やテレビドラマが、ここのところ相次いで公…
人気者なのに幸が薄いドイツのシロクマ「クヌート」
[ベルリン発]ドイツに一大シロクマブームを引き起こしたベルリン動物園の人気者「クヌート」。母グマの育児放棄、育ての親の死と次々に不幸が襲いかかる悲劇の主人公が、今度は裁判闘争に巻き込まれた。クヌートが…
音楽業界「巨大合併」が呼び起こした大騒ぎ
犬猿の仲だったアメリカ音楽業界の“両雄”が突然手を握った。だが、すぐに大きな批判が渦を巻き始め……。 世界の音楽産業を震撼させる、前代未聞の企業合併計画が発表されたのは、二月十日のことだった。世界最大…
シンデレラになった「パッとしないハイミス」
一夜にして世界的スターになったスーザン・ボイルを有象無象が取り囲む。最終審査は五月末。サクセスストーリーは続くのか。[ロンドン発]動画投稿サイト「ユーチューブ」でその姿を見た人の数は二億人以上。彼女は…
SMAP「チョナンガン事件」を韓国はどう見たか
SMAPの草なぎ剛さんが四月二十三日に東京都港区内の公園で裸になり公然わいせつ容疑で逮捕された。この事件は韓国でも大ニュースになった。通信社の聯合ニュースが同日午前十時四十九分に配信すると、大手ポー…
【インタビュー】スティーヴ・ロペス(米ロサンゼルス・タイムズ紙コラムニスト) 路上のエリート音楽家がコラムニストに与えた力
三十年以上にわたり、何千本ものコラムで七つの新聞の紙面を飾ってきたコラムニストのスティーヴ・ロペス氏(五五)にとって、大半の仕事はその時その時の話題を追う、いわば「通り過ぎてゆく」ものだった。だが、…
























