イミがわからない言葉

執筆者:成毛眞 2004年9月号
タグ: 北朝鮮 日本

 十年ほど前まで、コンピュータ業界が頻繁に受けていたクレームの一つが「用語」だった。カタカナばかりで理解できないというのである。たしかにフロッピーディスク、キーボードなどの一般的な用語だけでなく、インターネットが流行りはじめてからはウェブ、ブラウザー、クッキーなど特殊な用語も増えてきた。ADSL、HTTP、JPEGなどの略語にいたっては想像することすらできないというのである。 当時は「パソコンが使えないと仕事がなくなる」というような脅しめいた記事や書籍が出回り、焦った中高年が使いこなせないことの言い訳を探していた。普及の妨げになるかもしれないと反論を用意した。

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執筆者プロフィール
成毛眞(なるけまこと) 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年、マイクロソフト株式会社に入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。2011年、書評サイト「HONZ」を開設。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。著書に『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)、『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)、『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方』(ポプラ社)など多数。(写真©岡倉禎志)。
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