中国代表監督に就任した「イチローの元監督」

執筆者:ブラッド・レフトン 2012年1月19日
エリア: 北米 アジア
2008年5月、試合前の練習で笑顔を見せるイチロー(右)と当時シアトル・マリナーズ監督だったマックラーレン氏 (C)時事
2008年5月、試合前の練習で笑顔を見せるイチロー(右)と当時シアトル・マリナーズ監督だったマックラーレン氏 (C)時事

 ジョン・マックラーレン氏(60)にとって、「今回のチーム」にはイチロー選手は不要だ。  長年、シアトル・マリナーズでベンチコーチや監督(2007-08年、いずれもシーズン途中の就任・辞任)としてイチローと親しい関係を築いたマックラーレン。ベンチで他の選手がイチローのバットを通りがかりにうっかり蹴飛ばして倒すのを見て、イチロー専用の「バット立て」を作ってやるなど、細やかな気配りの持ち主だ。もちろん、野球に対する姿勢も素晴らしく、イチローがアメリカで最も信頼を寄せた指導者のひとりといってよい。そのマックラーレンが、2013年ワールドベースボールクラシック(WBC)に向け、中国代表野球チームの監督となった。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
ブラッド・レフトン(ぶらっどれふとん) 1962年、米ミズーリ州セントルイス生れ。地元ラジオ局で大リーグ取材に携わった後、92年ミシガン大学で修士号取得。その後、NHKの番組制作に携わるため来日。96年帰国。現在、日米両国の雑誌やテレビでフリージャーナリストとして活躍中。NHKの日本人メジャーリーガーの取材にも協力している。
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