中国丸抱えの大規模ダム建設の中止を宣言する一方、アウン・サン・スー・チーとクリントン米国務長官の“抱擁”を認めるなど、ミャンマー政権は従来の親中姿勢からの転換を模索しているようだ。これとは対照的に、隣国タイはミャンマーに代わるかのように一層の中国接近をみせはじめた。その主役がタイ王室なのだ。
2月20日、タイ最有力商業銀行の1つであるカシコン・タイ(華字名は泰華農民)銀行のバンコクにある本店で開かれた「第9回 中タイ友好研究討論会」にシリントーン王女が出席し「農村協同組合と農村発展過程におけるその働き」と題する講演を行なっている。この研究討論会は王女計画事務室、タイ農業省農協促進局、中華全国供銷合作(購買販売協同組合)総社の3者による共同主催で、両国政府関係者や研究者など500人強が参加するなど、この種の国際集会としては比較的規模の大きなものだった。
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