英国国教会(聖公会)の頂点に立ち全世界に8000万人の信者を誇る全聖公会(アングリカン・コミュニオン)を率いる次期カンタベリー大主教に、主教歴わずか1年のジャスティン・ウェルビィ主教(イングランド北部ダラム教区、56歳)が任命された。聖アウグスティヌスから105代目となる次期大主教は、石油業界で活躍した異例の経歴を持つ。ローワン・ウィリアムズ現カンタベリー大主教(62歳)の10年間で大揺れに揺れた教会を立て直すため、実業界で培った次期大主教の手腕に期待が集まるが、ウェルビィ師任命は教会の抱える問題の根深さを物語っている。
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