相次ぐ内部告発は、不正の根深さを感じさせる。決して「一枚岩」ではなかった警察組織が抱える「裏金」問題のさらなる火種とは――「予算の適正執行に万全を期し、公金の取り扱いにいささかの疎漏もあってはならないところ、このような実態があったことは極めて遺憾であります」 九月十三日の北海道議会総務委員会。裏金問題に揺れる北海道警の芦刈勝治本部長は、議員や道民に頭を下げた。本誌八月号でお伝えした通り、裏金の存在を全面否定していた道警が、ついに組織的に裏金をつくっていたことを認めた瞬間である。組織ぐるみの裏金を公式に認めたのは全国で道警が初めてだ。
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