北米でも中国でも、「技術」面でも不安を残しながら、日産改革の総仕上げにかかるゴーン氏。鍵はロシアが握る。 巨額の借金、低迷する販売など文字通り瀕死の状態にあった日産自動車を死の淵から救い上げ、予告通りに業績を「V字回復」させ、かつ、世界の自動車メーカーの中でも有数の高利益率企業にしたカルロス・ゴーンの「日産改革」がいよいよ総仕上げに入る。日産の自動車メーカーとしての自立を謳った「日産180」計画が最終年度を迎え、同時に、自身もルノーのCEO(最高経営責任者)を兼務することになるために、日産だけのトップとしての役割は終えるからだ。改革の仕上がりぶりと、「日仏連合企業」のトップに立つゴーン氏の今後を展望してみたい。
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