中東ばかりか、国際情勢にも大きな影響を及ぼすイラン大統領選が三カ月後に迫った。結局、鍵をにぎるのはこの人物――。[テヘラン発]「八年間のハタミ改革は一体何だったのか。結局、改革を実現できる力がなかったのだ」 二月後半、イランの首都テヘランでパキスタンとのビジネス交流会が開かれた。二〇〇一年にアフガニスタンのタリバン政権が崩壊してから両国関係は改善され、エネルギー分野を中心に交流が盛んだ。参加していた複数のイラン人ビジネスマンに改革派への期待は皆無だった。 このような交流自体が「改革」の成果なのは確かだ。だが、「テヘランの春」から八年、ハタミ改革はすっかり色褪せてしまっている。
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