アメリカばかりか、「対テロ先進国」イギリスでさえ同時多発テロに見舞われた。日本の情報体制の処方箋はどこにあるのか。 七月七日、G8サミット最中の英国で、ロンドン市民の足、そしてロンドンの象徴である地下鉄と二階建バスに対するテロが、相次いで起こった。七月十一日の時点で死者五十名超、負傷者約七百名という大惨事だ。サミットの最中にロンドンの象徴が攻撃されたことも衝撃的だが、インテリジェンス(情報)の観点から見ると、事態は一層深刻に思える。 その理由は、米国とは異なる情報体制をとってきた英国でも、テロが防げなかったことだ。
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