饗宴外交の舞台裏 (187)

異例づくしの大抜擢「仏エリゼ宮」の新料理長

執筆者:西川恵 2013年12月16日
エリア: ヨーロッパ
 都内の小学校で子供たちにフランス料理の魅力を語るゴメズ氏(左、筆者撮影)
都内の小学校で子供たちにフランス料理の魅力を語るゴメズ氏(左、筆者撮影)

 フランス大統領官邸エリゼ宮の料理長が交代した。11月1日から約20人の料理人を率いているのは、弱冠35歳のギヨーム・ゴメズ氏である。これまでにない異色の料理長である。

 ゴメズ氏は10月下旬、味覚教育を目的とした「味覚の1週間」のイベントで初来日したが、その折、インタビューした。当時は副料理長で、あと数日で料理長になる時だったが、いささかの気負いもなく、料理人になった経緯からエリゼ宮で働くようになったきっかけなど、丁寧に答えてくれた。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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