日本は「共和党」でいいのか?――続・移民問題から見る米国政治

執筆者:武内宏樹 2014年3月13日
エリア: 北米

 日本国内では、移民問題に対して決して敏感であるとは言えないし、蚊帳の外にある問題であろうが、一方、米国にとっては基本問題であり、移民政策は常に政治の中心に置かれてきた。このような事情に鑑み、移民問題と米国政治について今少し論考を試みたい。

 

構造的要因

 2月2日付の日本経済新聞の「風見鶏」欄に、特別編集委員の伊奈久喜氏による「なぜ日本は『共和党』なのか」という刺激的な論考が掲載された。伊奈氏によると、最近の日米関係がぎくしゃくしているのは「日本が政治家も官僚もメディアも、オバマ政権与党の民主党ではなく、共和党に傾斜しすぎている」という「構造的要因」があるからだという。

カテゴリ: 社会 軍事・防衛
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