北朝鮮に溜まる「革命のマグマ」

民衆の間に、軍内に、高まる一方の不満。その目で見た北朝鮮の“断末魔のあがき”を、気鋭のロシア人記者がレポートする。[モスクワ発]北朝鮮ほど記者活動が厄介な国はない。朝鮮中央通信の報道はプロパガンダ(宣伝)ばかりでうんざりするし、常に誰かに監視されているような不愉快な感覚がある。わたしはしばしば「猿の惑星」にいる錯覚を覚えた。市民は好奇心で外国人を見つめるものの、常に距離を置き、勇気のある子供たちが「ハロー」と言ってくる程度だ。閉鎖的、統制的な北朝鮮社会で、興味深く新しい情報を得るのは本当に難しい。

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