1月20日、国際通貨基金(IMF)の経済予測が発表された。2015年の世界経済成長率予測を3.8%から3.5%に下方修正、なかでもロシアはプラス0.5%からマイナス3%へと大幅に引き下げられた。石油価格の急落とウクライナ情勢がその理由だ。
その前日、19日には欧州復興開発銀行(EBRD)が予測値を発表したが、こちらは2015年のロシアの経済成長率をマイナス4.8%、旧ソ連地域についてはマイナス0.3%としている。昨年9月の予測値に比べそれぞれ4.6ポイント、2ポイントもの下方修正である。EBRDはこの地域を専門とする金融機関だが、いまのところこれがもっとも悲観的な予測数値だ。
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