4月17日、タイのプラユット暫定首相は90分に及ぶテレビ演説を行い、「私の統治を高圧的と呼ぶ人もいるが、すべてはタイのためだ」と内外からの強権政治批判に強い反発を見せる一方、2005年秋以来続いてきた政治混乱を根絶するためには「根本的な改憲が必要である」と訴え、暫定政権への国民的理解を求めた。同首相の狙いが、タクシン派再起を法的に封じ込めるための「根本的な改憲」であることはいうまでもない。相変わらずタイ政治は、永い海外逃亡生活を余儀なくされているタクシン元首相を中心に動いているわけだ。
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