上院通過「TPA法案」がいよいよ正念場

執筆者:足立正彦 2015年5月25日
エリア: 北米

 大統領貿易促進権限(TPA)法案が米議会での審議で何とか1つのハードルを乗り越えることができた。5月22日、上院本会議はTPA法案に関する票決を行い、賛成62票、反対37票、棄権1の賛成多数で同法案を可決した。前日の21日にミッチ・マコネル共和党上院院内総務(ケンタッキー州選出)が、上院本会議でのTPA法案の討議を打ち切って票決を行うべきだと発議。その動議に民主党からは13名の上院議員が賛成票を投じた結果、賛成62票、反対38票で動議が可決され、上院本会議でのTPA法案可決が視野に入っていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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