欧州連合(EU)が推し進める国際規格化の波に、日本が対抗しうる分野もある。「送変電機器」という地味な分野ながら、日本勢が開発した百十万ボルトの超高圧送変電(UHV)技術が国際規格に内定した。舞台は、電気機器関連の国際標準化団体「IEC」の共通規格委員会だ。 現在の国際規格は変電機器の世界最大手ABB(スイス)などが開発した百二十万ボルトと、数十年前にイタリアが開発した百五万ボルトの二種類。世界でまだ本格運用されていない百十万ボルトが認定されたことに、日本の電力業界は「快挙だ」と沸き立っている。
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