トランプ氏に蹴散らされた「保守派ウォーカー氏」撤退

足立正彦
執筆者:足立正彦 2015年9月25日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: 北米

 共和党大統領候補同士による第2回討論会が9月16日、カリフォルニア州シミヴァレーにあるロナルド・レーガン大統領記念図書館で開催され、政策議論は益々本格化してきている。そうした最中の9月11日、前回2012年に続き2度目の挑戦をしていたリック・ペリー前テキサス州知事が、支持率の低迷と政治資金集めの不調により、指名獲得争いからの撤退を余儀なくされた。さらに第2回討論会開催から5日後の9月21日には、ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事も撤退を明らかにし、これで共和党候補者は当初の17人から15人となった。

 

ペリー氏は撤退やむなし

 そもそもペリー氏は前回、自らが大統領に就任した場合に廃止する3つの省庁の1つを候補者討論会の中で思い出せず、大統領候補としての資質が疑われて致命傷となった経緯があった。今回は共和党系有権者に新たなイメージを植え付けようとしたが、結局、そうした努力は実らなかった。米国では有権者の間に一度根付いてしまったイメージを大きく変えることは非常に困難であり、ペリー氏の撤退はむべなるかなとの印象を筆者は持っている。

 

「中西部」出身で期待されていたが……

 一方のウォーカー氏は、オバマ政権発足直後の積極的な財政出動に保守系有権者が猛反発する中、全米レベルの草の根の保守派有権者運動であるティーパーティー(茶会党)支援の象徴的存在であるった。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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