インテリジェンス・ナウ
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「ロシア・イラン共同作戦」だったシリア空爆:「米ロ代理戦争」の色彩

春名幹男
執筆者:春名幹男 2015年10月21日
エリア: 北米 ロシア 中東

 ロシア軍のシリア内戦介入はあまりにも突然だった。
 国連総会開会中の9月28日、米ロ首脳はニューヨークで15カ月ぶりに首脳会談を行った。記者団が取材を終えて、翌29日ワシントンに戻る機上で、アーネスト大統領報道官は恐ろしく前向きの評価をした。
「オバマ大統領はプーチン大統領と建設的な会談を行った。シリアは政治的転換が必要とのプーチン大統領の指摘を米国は歓迎した。意見の違いはあるが、正しい方向への動きだ」
 翌日、ロシア空軍機は、プーチン大統領の予告なしに、シリアの反政府勢力の攻撃目標を空爆した。昨年の「クリミア」の時と同様、米国はまたロシアに出し抜かれたのである。
 このため米上下両院情報特別委員会は、米情報機関がロシア軍の攻撃の前兆を見逃していた、として調査することになった。
 実際、ロシアとイランは年初来、情報活動でも、軍事面でも、外交面でも、ロシアのシリア内戦介入に向けて、慌ただしい動きを続けていたのだ。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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