ミャンマー「大統領の上に立つ」スーチーと国軍の「つばぜり合い」

春日孝之
執筆者:春日孝之 2015年11月27日

[ヤンゴン発] ミャンマーで11月8日、2011年3月の民政移管以降、初めての総選挙があり、アウンサンスーチー氏(70)率いる最大野党「国民民主連盟(NLD)」が圧勝した。政権移行プロセスが順調に進めば、来年3月末か4月初めにNLD政権が誕生する。しかしスーチー氏は憲法上、親族が外国籍のため国家元首の大統領になれない(憲法59条F)。このため彼女は投票日を前に、NLDが選挙に勝利して政権を握ることになれば「私が大統領の上に立つ」と公言した。憲法を超越した立場で自分が政権を動かすのだと宣言したわけだ。こうした動きを、絶大な政治権力を保持し「憲法の守護者」を任じる国軍が果たして容認するのか、ミャンマー政局の当面の焦点である。

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執筆者プロフィール
春日孝之  1961年生まれ。1985年、毎日新聞社入社。95~96年、米国フリーダムフォーラム財団特別研究員としてハワイ大学大学院(アジア・中東史)留学。ニューデリー、イスラマバード、テヘラン支局などを経て2012年4月よりアジア総局長。現在ヤンゴン支局長兼務。アフガン、イラン、ミャンマー報道でそれぞれボーン・上田記念国際記者賞候補。著書に『アフガニスタンから世界を見る』、『イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実』、『未知なるミャンマー』。
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