池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

執筆者プロフィール
池内恵
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。

サウジのシーア派指導者処刑の目的は国内支持基盤の引き締め

2016年1月5日 00:07
サウジ政府によるシーア派反体制指導者ニムル師の処刑は、サウジ国内の宗派間紛争に根ざした反政府運動の弾圧という意味を持つ。しかしサウジにとって今回の大量処刑の最大の目的は、シーア派の反体制派の弾圧よりも、スンナ派でサウジの支配的イデオロギーであるワッハーブ主…
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