台湾・蔡英文氏「日米への接近」

村上政俊

 当選時や就任時に各国の政治リーダーが、具体的な国名をどのような順で言及するかは、非常に簡単だが明確に新政権の外交政策を占うことができる重要な指標の1つである。韓国大統領の就任演説を例にとると、李明博前大統領(2008年2月就任)までは、韓国にとっての周辺4大国である米国、日本、中国、ロシアをこの順で挙げるのが通例だったが、朴槿恵大統領(2013年2月就任)は、日本と中国を敢えて入れ替えて言及し、それまでにはなかった対中傾斜の片鱗を示した。
 蔡英文民主進歩党主席が台湾総統当選当日(1月16日)、記者会見の質疑応答で挙げた具体的な国名は、米国と日本だけであり、次期政権が日米両国及び日米同盟との連携に積極的であることを明示した【リンク】

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執筆者プロフィール
村上政俊 1983年7月7日、大阪市生まれ。現在、同志社大学嘱託講師、同大学南シナ海研究センター嘱託研究員、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。東京大学法学部政治コース卒業。2008年4月外務省入省。第三国際情報官室、在中国大使館外交官補(北京大学国際関係学院留学)、在英国大使館外交官補(ロンドン大学LSE留学)勤務で、中国情勢分析や日中韓首脳会議に携わる。12年12月~14年11月衆議院議員。中央大学大学院客員教授を経て現職。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国 』(石平氏との共著、ワック)。
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