女性人気で「スクーター復活」インド「ニ輪車市場」の救世主

執筆者:緒方麻也 2016年1月26日
タグ: インド 日本
エリア: アジア

 インドの二輪車市場で、スクーターの人気が急拡大している。クラッチやギア操作がいらない自動変速機や大容量のシート下積載スペースを備えた利便性に加え、足を揃えて乗れるため主に女性ユーザーの支持を集めている。2015年4~12月のスクーター累計出荷台数は約370万8700台と、前年同期比11.4%増、二輪車国内販売の30%強を占めるに至った。農村部での需要不振などで、二輪車全体が同時期にわずか1.2%しか増えていないことを考えると、スクーターはまさに救世主といった存在感だ。各メーカーは魅力的な新機種を相次ぎ投入して販売を強化する一方、スクーターの生産能力拡張にも乗り出しており、今後スクーターがインド二輪車市場の主役に躍り出る可能性もある。

カテゴリ: 経済・ビジネス 社会
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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