「安倍首相」が目論む北方領土「2島プラスアルファ」?

名越健郎
執筆者:名越健郎 2016年2月23日
カテゴリ: 外交・安全保障 政治
エリア: ロシア 日本

 安倍晋三首相は2月20日、民放ラジオ番組に出演し、日露関係について、「戦後70年を経ても領土問題が存在し、平和条約が結ばれていないのは異常だ。プーチン大統領と私はこの認識で一致しており、何らかの形で問題解決が不可欠だ。それを実現するため、私がロシアを訪れ、その後大統領に訪日してもらいたい。領土問題は難題であり、双方にとって問題解決にはリスクが伴うが、私とプーチン大統領の間では、信頼関係を発展させることができた。私は彼を全面的に信頼している。大統領も問題解決がロシアの発展に望ましいことを認識していると思う」と従来より踏み込んで発言した。辛坊治郎氏の番組で、日本の新聞は伝えなかったが、ロシアのタス通信が詳しく紹介した(発言はロシア語からの訳)。それにしても、愛国主義が蔓延するロシアが領土問題で強硬姿勢に出るのに、ここまで期待値を釣り上げて大丈夫なのか。永田町の一部には、首相は「2島プラスアルファ」で手を打つ、との憶測が出ている。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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