サウジ主催の合同軍事演習「北の雷鳴」が示す中東秩序の「新現実」

池内恵
執筆者:池内恵 2016年3月5日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 中東

 サウジアラビアで大規模な合同軍事演習が行われている。「北の雷鳴(Ra'ad al-Shamal)」と名付けられた演習は、サウジアラビア北東部ハファル・バーティン(Hafar al-Batin)のハーリド王軍事都市で、公式には2月14日から3月10日にかけて行われるものとされている。演習には20カ国(あるいは21カ国)から15万人(一部の報道では35万人とも)の兵員が参加し、戦闘機2540機、戦車2万両、ヘリコプター460機が投入されるというが、実際にはそのような規模にならないと専門家は見る

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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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