初訪中に「1000人随行団」:豪ターンブル政権の危うい「親中」姿勢

村上政俊

 オーストラリアのターンブル首相は4月14日から15日にかけて、中国を訪問した。オーストラリアはG20のメンバーであることから、今年9月に中国・杭州で開催予定のG20サミットに出席見込みであるにもかかわらず、それから約5カ月前にわざわざ首相就任後初となる訪中を敢行。外交上、国際会議出席による相手国訪問と2国間訪問では、後者が格上とされることから、今回の訪中で中国重視を打ち出した。また、約1000人の企業関係者が随行し、同政権の経済重視の姿勢が示された格好だ。
 他方、昨年秋には、第2次世界大戦で日本軍が戦略的な爆撃を実施したダーウィン港の、中国企業への「租借」が決まったこともあり、安全保障上の不安が懸念される。 

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執筆者プロフィール
村上政俊 1983年7月7日、大阪市生まれ。現在、同志社大学嘱託講師、同大学南シナ海研究センター嘱託研究員、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。東京大学法学部政治コース卒業。2008年4月外務省入省。第三国際情報官室、在中国大使館外交官補(北京大学国際関係学院留学)、在英国大使館外交官補(ロンドン大学LSE留学)勤務で、中国情勢分析や日中韓首脳会議に携わる。12年12月~14年11月衆議院議員。中央大学大学院客員教授を経て現職。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国 』(石平氏との共著、ワック)。
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