北朝鮮の外交攻勢(下)米国が強める「圧迫」と「協議継続」

平井久志
執筆者:平井久志 2016年6月15日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障

 ベトナムを訪問した北朝鮮の崔泰福(チェ・テボク)党副委員長は6月6日にハノイで、ベトナムのチャン・クオック・ブオン共産党政治局員やグエン・フー・チョン共産党書記長と会談した。崔泰福副委員長は、ベトナム側へ金正恩(キム・ジョンウン)党委員長のメッセージを伝え、「責任ある核保有国として世界の平和と安全守護に積極的に貢献する」と強調した上で、ベトナムとの伝統的な友好関係を強化していくと表明した。
 チョン書記長は、金正恩氏の党委員長就任や党大会開催に祝意を示し「北朝鮮との友好関係をさらに発展させるのはベトナムの確固不動の立場だ」と応じた。
 崔泰福副委員長は翌7日にはラオスのビエンチャンでブンニャン・ウォラチット国家主席と会談し、「ラオスとの伝統的な友好関係を発展させていくのは朝鮮労働党の不変の立場だ」と表明、金正恩党委員長のメッセージを伝達し、党大会について説明した。ブンニャン氏は「長い歴史を持つ両国間の協力関係を今後、一層強化していく」と応じた。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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