小保方晴子氏の帰国後、当時、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)副センター長だった笹井芳樹氏は、彼女の研究に関心を抱きました。小保方氏がバカンティ研究室での研究データを説明したとき、笹井氏は、自分の指導で論文をまとめれば『ネイチャー』に掲載されることを確信したという趣旨のことを騒動の際の会見などで述べています。米高級誌『ザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)』の記事の中で、筆者のダナ・グッドイヤー記者は、もしこの発見でノーベル賞が受賞できなくても、莫大な富をもたらすであろうことまで笹井氏は考えたのではないかと推察しています。
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