「ノドン」EEZ着弾:「北朝鮮ミサイル」の論点整理

伊藤俊幸
執筆者:伊藤俊幸 2016年8月8日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 北米 朝鮮半島 日本

 8月3日午前7時50分ごろ、北朝鮮南西部の黄海南道殷栗付近から2発の弾道ミサイルが発射された。1発目は発射直後に爆発したが、2発目は北朝鮮本土を横断して約1000キロを飛行。秋田県男鹿半島の西約250キロのわが国EEZ(排他的経済水域)内に「着弾」した。飛行距離からして、発射されたのは中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられる。
 北朝鮮ミサイルの初めてのEEZ「着弾」ということもあり、マスメディアはさまざまな形でこの事案を取り上げた。「ミサイルの精度がどんどん上がり、日本の近くに落ちていて怖い」「Jアラート(全国瞬時警報システム)が鳴らなかったのは政府の怠慢ではないか」といったもの、また北朝鮮が保有するさまざまな種類のミサイルを全て同じものとして扱う報道も散見された。これは全て軍事に関する知識不足からくるものであり、筆者は違和感を覚えた。
 そこで改めて、北朝鮮のミサイルについての論点を整理しておきたい。

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執筆者プロフィール
伊藤俊幸 元海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、キヤノングローバル戦略研究所客員研究員。1958年生まれ。防衛大学校機械工学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。潜水艦はやしお艦長、在米国防衛駐在官、第二潜水隊司令、海幕広報室長、海幕情報課長、情報本部情報官、海幕指揮通信情報部長、第二術科学校長、統合幕僚学校長を経て、海上自衛隊呉地方総監を最後に2015年8月退官。
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