ようやく酒文化が根付きつつあったインドの各州に「禁酒法」制定の動きが広がっている。現与党が州議会選の公約で禁酒を掲げた北部ビハール州では今年4月から酒の販売・消費を禁止、8月には禁酒規定をさらに厳格化した。南部タミルナドゥ州やケララ州政府も、段階的な禁酒措置を導入すると表明している。市民の間にアルコール依存症が広がり、大きな社会問題になっていることなどが背景だが、禁止措置によって貴重な税収源が失われる上、隣接他州からの密輸増や密造酒飲用による健康被害などさまざまなネガティブ要因も懸念されている。
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