森信親・金融庁長官は、10月21日に発表した「2016年度の金融行政方針」で、地方銀行、第二地方銀行といった「地域銀行」に対する新たな評価制度を導入し、その評価結果に基づき、“優秀な”地域銀行を表彰する制度を創設すると発表した。表彰という金融庁の“お墨付き”は、地域銀行に優劣を付け、顧客による銀行選別を引き起こし、地域銀行をふるいにかけることになる。言わば金融庁自身が「潰してもよい」と考える地域銀行を選別するための制度であり、地域銀行にとってはまさに生き残りをかけた最終局面を迎えようとしている。
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