「トランプ登場」で変転する「米中露三国志」

トランプ登場で中露はどう動く?(昨年1月ペルー・リマで開かれたAPEC関連会合で顔を合わせた習近平国家主席(右)とプーチン大統領 (C)EPA=時事

 中国が1月中旬、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」を東北部の黒竜江省に配備したことが、米中露の3国関係に微妙な影響を与えている。中国としては、挑発を続けるトランプ大統領をけん制する狙いがあるが、ロシアは配備が極東に近いことに不快感を抱いている。トランプ政権がロシアと手を結んで中国を封じ込めるとの見方もあり、中国の焦りも読み取れる。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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