「3つの大渦」に翻弄される韓国(3) 3週間で「潘基文候補」が消えた顛末
第3の渦は大統領選挙だ。先述のように、憲法裁判所の弾劾可否が3月13日までに出て、大統領選挙は4月末から5月初めに実施される可能性が高まった。韓国内の雰囲気は新年になり、大統領選挙の早期実施を織り込んで大統領選挙のムードに包まれている。潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が1月12日に帰国し、実質的に大統領選挙運動に身を投じたが、先述したようにわずか3週間で出馬を断念した。
潘基文氏は候補のいない保守勢力にとっては「救世主」のような存在だっただけに、保守勢力に大きな空洞が生じた。この空洞を誰が埋めて、現在は第1位を走る「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補に対抗することができるかが今後の焦点だ。
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