トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」(5)セッションズ、ポンペオ

足立正彦
執筆者:足立正彦 2017年2月15日
エリア: 北米
早くもフリン補佐官の辞任というスキャンダルに見舞われたが……(C)AFP=時事

 

9.ジェフ・セッションズ司法長官(70)

 アラバマ州選出の共和党上院議員。2月8日、上院本会議で52対47の5票差という僅差で、閣僚としては6人目の承認を受けた。採決では、共和党の議員全員と、民主党からも1票を得た。

 共和党上院議員の中で最初にトランプ氏支持を表明した政治家であり、不法移民取締強化策については共和党内で最も厳しい姿勢を示していた。オバマ大統領が再選を果たした後の2013年1月に召集された第113議会において、上院で移民法の改正を目指す包括的移民法改正法案の成立が目指され、上院本会議で一部の共和党議員の賛成により成立した。しかしその際、米国内に不法に滞在している移民に対しても米国市民権の付与を認めることは恩赦に他ならないとして、最も強硬に反対した。その結果、下院共和党指導部が同法案の審議に躊躇し、結局不成立となったが、セッションズ氏の反対が大きな影響を及ぼした。

 

 選挙キャンペーン中はトランプ氏に対して広範に助言しており、とりわけ外交・国家安全保障政策、不法移民取締政策について強く進言した。実際、トランプ大統領は1月25日に国境管理及び不法移民取締の強化に関する大統領令に署名している。上院共和党でも保守派の1人であり、オバマ政権が推進を目指した法案に対してはことごとく反対票を投じている。

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執筆者プロフィール
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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