【火】国境の壁、東電再建、中東通信3本

執筆者:フォーサイト編集部 2017年4月11日

昨日は、「専門家の部屋」の「アメリカ」に「『国境の壁』建設でも後退を余儀なくされるトランプ政権」(足立正彦さん)の新エントリです。メキシコ国境沿いの壁建設をめぐって、すでに「大統領予算教書」には盛り込んでいるものの、批判の多さに共和党指導部は逡巡。政権自体が「壁」に直面しています。

そして本日の更新記事は、杜耕次さんの「『伝説の名経営者』起用でも『東電』再建は『画餅』」です。東京電力新体制の目玉は、日立再建を成し遂げた「名経営者」川村隆氏の会長就任。でも経産省主導の画餅のような再建プランをなぞるだけでは、4度目の実質的破綻もあり得るかもしれません。

さらに「池内恵の中東通信」では、下記の3本を一挙にアップロードです。

「ティラーソン訪露を注視する」:アサド政権による化学兵器使用についてロシアの管理責任を問う、一連のティラーソン発言は、表面上はロシア非難ではあっても、ロシアのシリア管理の役割を前提として認めるもの。予定通りの訪露に注目です。

「『イスラーム国』との繋がりが『あってもなくても』テロを引き起こす思想こそが脅威」:欧州で連続して起きたテロ。メディアの報道における関心は「イスラーム国」に関係があるか否かに集中しがちですが、それは的外れ。そのメカニズムを論理的に理解することが重要です。

「トランプの『オバマ・ショック』からの失地回復に『二の矢』はあるのか」:反米国は増長し、米同盟国も不安に駆られてロシアに接近するなど、中東に大きな変化をもたらしたオバマ・ショックからの失地回復を図ったトランプ政権。今後「二の矢・三の矢」を繰り出すか否かで、その意思と能力が図られることになります。

 

 

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