フランス大統領選「極右」ルペンの実像(2)父ジャン=マリー正々堂々の「肉声」

広岡裕児
執筆者:広岡裕児 2017年4月17日
エリア: ヨーロッパ
父も娘も、大衆の心を掴む術を心得ていた(C)AFP=時事

 

 欧州議会選挙から1カ月後、1984年7月に、私は、ジャン=マリー・ルペンの自宅でインタビューをした。パリを遠くに見下ろす小高い丘の上のレンガ造りの邸宅で、この建物の入手にあたっては、認知症に近くなっていた前の所有者にとりいって、遺言にサインさせたという話もある。門には厳重に監視カメラがとりつけられていた。

「まずなによりも、我々は国会に代表を持たない政党で、我が国のあらゆる制度は国会に代表を送っている政党を優遇し、有利にしていることを知ってもらいたい。『システム』の4人組が文字通り優遇された独占を形作っているのです。そのために我々は、この選挙においても重い一連のハンディキャップを負いました」

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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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