饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏(229)

再び「米仏和解」の舞台となったブリュッセル米大使公邸「昼食会」

西川恵
執筆者:西川恵 2017年6月9日
エリア: 北米 ヨーロッパ
「6秒」続いた記念すべき握手(C)AFP=時事

 

 ベルギーの首都ブリュッセルの米大使公邸は、米仏両首脳の「和解」を演出する格好の舞台のようだ。トランプ米大統領は5月下旬、マクロン仏大統領との関係修復を図るため、初顔合わせの昼食会でもてなした。奇しくも12年前には、当時の米仏両大統領の和解の食事会もこの公邸で持たれている。

こぶしが白くなるほどの握手

 5月25日昼、ブリュッセルの中心街ジンナー通りにある米大使公邸の前には、大勢の記者団が詰めかけた。黒塗りの車から降り立ったマクロン大統領は、にこやかに記者団に手を挙げて応え、公邸の玄関で出迎えたトランプ大統領、メラニア夫人と握手した。マクロン大統領夫人で、25歳年上のブリジットさんは同行しなかった。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、論説委員を経て、今年3月まで専門編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、本誌連載から生れた『ワインと外交』(新潮新書)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。本誌連載に加筆した最新刊『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、さらに『知られざる皇室外交』(角川書店)が発売中。
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