英国「メイ首相」惨敗! 振り出しに戻った「BREXIT」議論

渡邊啓貴
執筆者:渡邊啓貴 2017年6月11日
エリア: ヨーロッパ
表情通り、険しい状況に追い込まれてしまった(C)EPA=時事

 

 6月8日に行われたイギリスの議会総選挙で、メイ首相率いる保守党が単独過半数を獲得できず、今後厳しい政局運営を担うことになった。「ハードBREXIT(強硬EU離脱)」を堅実に実行するために絶対過半数を得て、議会での立場を有利にしようとしたメイ首相の思惑は見事に打ち砕かれた。

 今回の選挙で保守党は330議席から314議席と16も議席を減らした。他方で、予想では選挙後の地盤沈下が危ぶまれた労働党は32増の261議席にまで党勢を回復した。絶対過半数である326議席を単独で維持することができなくなった保守党は、連立政権を模索するしかなくなった。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。
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