日本人のフロンティア
日本人のフロンティア(4)

ジョージアとアルメニア:「アイデンティティ」の大切さ

北岡伸一
執筆者:北岡伸一 2017年7月12日
ジョージアの首都トビリシにある、満州から連れ去られて死亡した日本人の慰霊碑に手を合わせる筆者(JICA提供、以下同)

 

 去る6月、コーカサスのジョージアとアルメニアを訪問した。コーカサスは文明の十字路と言われ、1度行って見たかった(もう1つの国、アゼルバイジャンは、今回は行けなかった)。

 ジョージアではJICAの支所を開いたので、そのお披露目のレセプションに出席し、政府首脳と会い、いくつものプロジェクトを視察した。

古い歴史を持つジョージア

 ジョージアは、以前はグルジアと言った。ただし本当の国名は「サカルトヴェロ」であって、グルジアもジョージアも他称である。ロシア風のグルジアは好まないというので、アメリカ風に変えたわけであるが、もともとの名前までは変えたわけではない。日本が英米でジャパンと呼ばれていて、それをジャポンやハポンにしても、日本という国名に変更はない、というようなものである。

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執筆者プロフィール
北岡伸一 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』など。
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