風の向こう側 (4)

「メンタル」と「人間性」が際立った「全英オープン」と「全米アマ」

執筆者:舩越園子 2017年8月3日
タグ: 日本
エリア: 北米 ヨーロッパ
敬意をもって敗者を讃えた勝者スピースと相棒(キャディ)のグレラー(今年3月の「デルテクノロジーズ・マッチプレー」にて、筆者撮影)

 

 イングランドの北西に位置する名門リンクスコース「ロイヤル・バークデール」で開催された今年の世界4大メジャー3戦目「全英オープン」の面白さは格別だった。その後味がとても甘美に感じられるのは、ジョーダン・スピース(24)とマット・クーチャー(39)という2人の米国人選手の優勝争いに、最小スコアを競い合う以上の「何か」があったからではないだろうか。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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