【特別対談】「韓国」「北朝鮮」との「向き合い方」(5)

執筆者:小此木政夫,平井久志 2017年8月24日
昨年11月、ソウル市中心部で行われた大規模な「ろうそくデモ」。これが韓国の政治的個性と言える (C)AFP=時事

 

小此木政夫:ナショナリズム(民族主義)だから親○○だとか反○○だとか、あまりレッテルを貼ってはいけません。

 だいたい、左派勢力だからといって、韓国のそれなりのグループが「親北」だとか「従北」なんてことはあり得ない。韓国人であることの自己否定になりますよ。要は、北朝鮮にいる人々も同じ民族だと考えるだけの話です。それを強調するところが、左派勢力が右派勢力と違うところです。だから「左派=親北」政権というレッテルではなく、もっと深みのある理解をしてほしい。

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執筆者プロフィール
小此木政夫 慶應義塾大学名誉教授、九州大学特任教授。1945年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(慶應義塾大学)。慶應義塾大学助教授、ハワイ大学朝鮮研究センター客員研究員、ジョージ・ワシントン大学中ソ研究所客員研究員などを経て、慶應義塾大学教授。慶應義塾大学地域研究センター所長、法学部長、法学研究科委員長を歴任した。専門は国際政治論、現代韓国朝鮮政治論。著書に『朝鮮戦争――米国の介入過程』(中央公論)、共著・編著に『日韓関係の争点』(藤原書店)、『朝鮮半島の秩序再編』(慶應義塾大学出版会)など多数。
執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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