日本人のフロンティア
日本人のフロンティア(6)

南太平洋の民主国家「東ティモール」の現在

北岡伸一
東ティモールの首都ディリの街並みと海(JICA提供、以下同)

 沖縄の宮古島のあたりをまっすぐ南下していくと、赤道を越えて南緯8度あたりでティモール島とぶつかる。インドネシアの東、オーストラリアの北西にある3万平方キロほどの島である。インドネシアは東西に長いので、首都のジャカルタからは飛行機で5時間ほど、東部のバリ島からも2時間弱かかる。オーストラリア北部の中心都市であるダーウィンからは1時間あまりである。

 西洋諸国の中で、ティモール島を発見したのはポルトガルで、16世紀初めのことだった。やがて、ジャワ島を支配したオランダが勢力を伸ばし、西半分を征服して、東がポルトガル領、西がオランダ領となった。両方はほぼ同じ面積で、それぞれ日本の岩手県ほどの広さである。

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執筆者プロフィール
北岡伸一 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』など。
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