【インタビュー】フランシスコ・エスペホ(WFP国連世界食糧計画・学校給食プログラム政策アドバイザー) カップ一杯の「給食」が子供たちにもたらすもの

執筆者:草生亜紀子 2008年7月号

 飢えている人に魚を与えるか、それとも漁の仕方を教えるべきか――途上国援助を考える時によく使われる問いだが、WFP国連世界食糧計画・学校給食プログラム政策アドバイザーのフランシスコ・エスペホ氏は、「両方」と答える。 たしかに、学校給食があれば、貧しい家でも子供を労働させるより一食与えてくれる学校に行かせようと考える。そして、子供は学校に来れば、より良い未来につながる知識を身につける機会に恵まれる。加えて、給食の材料を地元で調達することが農業需要を生むため、「一石三鳥だ」とエスペホ氏は微笑む。 WFPによれば、飢えに苦しむ人は、世界の総人口の八人に一人にあたる八億五千万人以上。このうち八千万を超す人がWFPの食糧援助を受けており、その四分の一である二千万人が学校給食として食糧を得ている。だが、その学校給食プログラムが危機に瀕している。世界的な食糧価格の高騰でWFPの食糧調達コストがこの一年間で五五%も上昇したからだ。

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執筆者プロフィール
草生亜紀子(くさおいあきこ) 翻訳・文筆業。NGO職員。産経新聞、The Japan Times記者を経て、新潮社入社。『フォーサイト』『考える人』編集部などを経て、現職。
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