日本人のフロンティア
日本人のフロンティア(7)

ウラジオストクで考えた「ロシアとのつきあい方」

北岡伸一
執筆者:北岡伸一 2017年10月10日
エリア: ロシア 日本
ウラジオストク駅。シベリア鉄道の終着駅であり、始発駅でもある

 

 9月の初め、初めてウラジオストクに行った。近代日本の政治外交史を勉強してきた者としては、ぜひ1度行ってみたかった。ウラジとは支配する、ヴォストークとは東方、つまり東方を支配するというのが語源だという。

 丘の上に登ると、大きく切れ込んだ金角湾が見える。これはイスタンブール(コンスタンチノープル)の金角湾と同じ名前である。ウラジオストクの前の海峡は、東ボスポラス海峡といって、これまたイスタンブールのボスポラス海峡と同じ名前である。ウラジオストクを東のイスタンブールとし、ロシア帝国を第2の東ローマ帝国にしようとする意図が込められていたのだろうか。

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執筆者プロフィール
北岡伸一 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』など。
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