[ロンドン発]英国イングランド、ウェールズで五月一日に投票が行なわれた統一地方選挙は、与党・労働党の歴史的惨敗となった。続いて行なわれた議会補欠選挙でも与党は議席を失い、就任から一年も経たない首相のゴードン・ブラウン(五七)は窮地に追い込まれた。 野党・保守党の党首デービッド・キャメロン(四一)は、十年以上遠のいている政権の奪取に向け自信を深めているが、野党に流れを大きく引き寄せる過程で重要な役割を果たした人物がいる。「影の蔵相」ジョージ・オズボーンだ。三十七歳になったばかりの保守党のホープについて、気の早い英メディアの一部は「次の次の首相」などと持ち上げている。
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