「ユネスコ」を「イデオロギー闘争」の場にするな

鈴木一人
執筆者:鈴木一人 2017年10月25日
エリア: 北米 中東
イデオロギー的側面を強めたボコヴァ事務局長の責任は重い (C)AFP=時事

 

 就任以来、国連などの国際機関に対して消極的な態度を隠そうともせず、国際機関の分担金を支払わないと明言してきたトランプ米大統領だが、突然のユネスコ(国連教育科学文化機関)脱退は世界を驚かせ、ニュースのトップ項目を飾った。

 しかし歴史を振り返ってみると、アメリカがユネスコを脱退したのは初めてではなく、またこれまでもイデオロギー上の問題を巡って様々な闘争が繰り広げられてきた。アメリカのユネスコ脱退や、それと同時に進められていたユネスコの新事務総長選挙については、フォーサイトでも国末憲人さんが既に書かれているが(「『米脱退』で揺れる『ユネスコ』を仏女性『新事務局長』は立て直せるか」2017年10月20日)、ここではユネスコという組織の性格と、アメリカの対ユネスコ政策について論じてみたい。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 北海道大学大学院法学研究科教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授を経て、2008年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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