風の向こう側 (11)

「ゴルフ外交」で発揮されたトランプ大統領の「アンバサダー」効果

執筆者:舩越園子 2017年11月7日
エリア: 北米 アジア
どちらのナイスショットだったのか不明だが、グータッチする両首脳と、松山(首相官邸HPより)

 

 11月5日に来日したドナルド・トランプ米大統領と安倍晋三首相が松山英樹選手をまじえ、埼玉県川越市にある名門「霞ヶ関カンツリー倶楽部」でラウンドをともにした「日米ゴルフ外交」は、国際的にも大きな話題となった。ただし、今年2月の安倍首相訪米時は2つのゴルフコースをハシゴまでしたというのに、今回はゴルフ場で顔を合わせるにもかかわらず、米国側から「来場時はあえてスーツ姿で」という要請を受け、ゴルフそのものも9ホールのハーフラウンドだけにとどまった。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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