「米本土射程」ミサイルで米朝「大変」(4)失敗だった「中国特使」訪朝

平井久志
執筆者:平井久志 2017年12月4日
習近平総書記の特使として北朝鮮を訪問した宋濤・共産党中央対外連絡部長(左から6人目)。その右隣は崔龍海朝鮮労働党副委員長 [朝鮮中央通信が配信](C)AFP=時事

 

 中国と北朝鮮は11月15日、中国共産党の習近平総書記(国家主席)の特使として党中央対外連絡部の宋濤部長が北朝鮮を訪問することを同時に明らかにした。中国側の発表では訪朝を17日からとしたが、北朝鮮側は「近く」として時期を明示しなかった。

中朝両国の「祝電外交」

 中朝関係は、中国が国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に賛成したことなどで冷え切っていた。だが、朝鮮労働党中央委は10月17日付(18日報道)で、18日開幕の中国共産党第19回党大会を「熱烈に祝賀する」と祝電を送った。祝電は「中国人民はこの間、中国共産党の正確な領導のもと、中国の特色のある社会主義建設偉業で巨大な前進を実現し、われわれはこれを大変喜ばしく考える」とした。しかし、祝電の中に「伝統的な朝中友好」の文言はなく、分量も昨年に比べると半分程度だった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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