オーストリア新政権に「トロイの木馬」仕掛けた「プーチン」の思惑

国末憲人
執筆者:国末憲人 2018年1月10日
エリア: ヨーロッパ ロシア
欧州の親ロ勢力の1人とみなされているオーストリアのセバスチャン・クルツ大統領
(C)AFP=時事

 

 オーストリアで2017年末、新政権が誕生した。中道右派「国民党」のホープ、31歳のセバスチャン・クルツを首班とし、ポピュリスト政党「自由党」が連立に加わった。自由党は内相と国防相を握り、外相にも系列の政治家を送り込むことに成功した。首相のクルツ自身も国民党内では移民や難民への厳しい態度で知られ、全般的に右翼色の強い政権である。

「統一ロシア」と密接な関係

 欧州ではこの1年、フランス大統領選挙で右翼「国民戦線」の候補マリーヌ・ルペンが敗れ、オランダ総選挙でもヘルト・ウィルダース率いる自由党が思ったほど伸びず、右翼ポピュリズムが後退傾向を見せていた。安堵していた欧州連合(EU)の各国は、しかしここにきて、再び懸念を抱く形となっている。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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